入院患者のつくりかた

諸々の準備を経て、いよいよ入院の日を迎えたわけなんだけど、ちっとも「患者」っていう感じじゃない……のはまあ当然と言えば当然で、なにしろどこも痛くもなければかゆくもなく、そうねえそう言われればちょっと寒気がするかなあって気はしないでもないけど、まあ冬ですからねえ、少し風も強いし。

とはいえ入院は入院、というわけで、翌日の手術に向けて準備をしたり(主に心の)、医師の説明を受けたりしているうちに、「入院患者」は出来上がっていくっていう寸法です。

この日からメモ帳に記録を付け始めていたので、それを抜粋しつつ書き写していこうと思うんだ。

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えっさかほいさ、入院だ

手術に向けた検査をこなしつつ、必要なものなど買いそろえて入院の準備。
それにしてもなんだなあ、ひとくちに「検査」ていうても、いろいろあるんだなあ。

各科がそろっている病院なので、いくつもの部屋をスタンプラリーみたいに回る。これで集めた情報が集まって手術が行なわれることを思うと、やっぱりなかなか大変なことなんだなあと、ようやく実感し始めています。

さて、準備はできたかな?

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不調の予感と、入院準備

病院に行き「あなたは病気です」と言われると、急に体調が悪いような感じになるのはなんなのだろうか(笑)。逆プラシーボ。

なにがどう、という訳でもないのだけれど、どーもみょーにへんだなーというような。

新年明けてから一週間はほとんど動かないので、シゴトができるのは2週間程度しかない。あちらこちらに迷惑をかけながら日程調整。

さて、はて。

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クリスマスにやってきた

脳に腫瘍が見つかった。
それってどういうことなんだ?
……というのが良く分からないまま、神経内科の診察から2日。
つまりクリスマス・イブなんです。

こんな日でも、病院は大盛況。とはいえ、脳神経外科に来る人っていうのはやっぱりそんなに多くなくて、何時間も待たされるということはなかった。

むしろ「脳神経外科」とかいう言葉のイメージからすると、外来の診察室はあんまりにもあっけない雰囲気。でっかい機械が置いてある訳でもないし、お医者さんもフツーに白衣を着ている。なんだか拍子抜けな感じもしなくもない。

けれど、そこで話される内容はというと、やっぱりなかなかに深刻なものなのだ。

いよいよ、専門の先生に説明を聞いてみるよ!

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マイ腫瘍ハズカム★

TEDで、 Stacey Kramer が自らの経験について話す様子を見たのは夏の終わりの頃で、その内容はまあ、あれこれのメディアで諸々を知った気たっぷりな僕にしてみれば「ほぉん、なるほどねえ」てなもんだった訳なんだけど、いやあ、今から思えば何かしらの兆しってものだったのかも知れないね。

それから姑くはすばらしいプレゼンテーションがタダで見られる(しかも日本語字幕付き!)という理由で何度となくTEDのウェブサイトを訪れるようになっていたんだけど、季節が冬に変わる頃、僕は再び彼女のビデオを見ることになった。なにしろ自分自身もアタマに穴を開けることになったので、さすがに今回はちょっとまじめな顔でモニタを見つめたんでした。

脳に腫瘍が見つかって、摘出手術を受けることになりました。
まずは、発見までの流れを振り返るよ!

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