違和感はあった。
それまでとは明らかに違う、なんていうかあれだ、寝間着がびじゃびじゃと濡れてゆく……
どうも様子がおかしい。
これは……
いやあ、よく考えてみたら、いったい何がどうなってあんな管がわたくしの尿管に挿入されていたのであろうか、いまとなっては知るべくもないが(というか想像するだに激痛のみなり、ああ神様、私たちに麻酔をお与え下すってほんとうにありがとうございました)、要するにそれがちょっとずれちゃったっていうか抜けかかってたっていうか
管を外れたニュー私のニョーが噴出して寝間着とシーツを完全に濡らし、もうろうとした私の訴え(ええと、びしゃびしゃなんです、もれちゃったみたいで、濡れてるんです、びちゃびちゃに!)を聞き入れた夜勤の看護師さんが「じゃあ、とっちゃいましょうか!」って言って
ちょっと心の準備ができてなかったので「え、ええと」とか言ってる間にひょいっと抜かれて「nぎゅょっ」的な悲鳴(後にも先にも、我ながらあんな声を出したことはない)(たぶん)をあげることになったんだけど、おかげですっきりした。
よかったよかった。
以下、記録は主にツマさんによる。
20110127
おしっこした、きのう4時にくだを抜いた、浴衣がビショビショになった
そのあと、尿瓶をでおしっこをする。最初は出なかったみたい。
朝食:フルーツ、レタスサラダ少々、(10時ころ、母が来てから食べた)
頭のうしろいたい
1230
ツマさん、検診を終えて病室に来る。
エコー写真を見て「よかったねー」という。
(そう、実はこの頃、彼女のおなかのなかでは、私たちの子どもが少しずつ、大きくなり始めていたのです。8月の終わりになって生まれたので、このときはようやく安定期に入ったくらい? それまでのことを思っても、それからのことを思っても、ほんとうにありがたいことでした。)
ごはんに手を付けていないので少しずつ食べさせる。
麻婆豆腐、おかゆ、なすのしぎやき、どれもちょっと食べる。
オレンジを食べたら、突然シャキーン!となった。
「おいしいフルーツ」を欲しているらしい。薬を飲む。
1330
母、浴衣を6階で洗濯してきてくれる。そしてそのまま、明るいうちに家に帰る、と病院を後にする。
ホテルに泊まって世話をしてくれていた。本当に助かりました。感謝感謝です!(ツマさん記)
1430
トイレ(大)をもよおし、歩くことに。立ち上がり方が昨日とは違い、きちんと目を開けて、上背もややしっかり。
「男子トイレが遠い……」と言いつつ、看護師さんに補助してもらいながら個室へ。帰りはめまいのため車いす。
車いすにのったまま、手術後はじめての歯みがきをする。
「頭イタイ」とうなされながら眠る。
1600
主治医のA山先生が傷の様子を診にくる。
傷はキレイ、頭痛が残るのは珍しい、とのこと。いままで頭痛が少ない人や、痛みに弱い人はこうなるかも、と。今週明けたら楽になると思う、とも言ってた。
がんばれがんばれ。
1630
手術を担当したK谷先生が様子をみにくる。頭痛に関してはA山先生と同じ見解。検査も問題が無いから大丈夫! と心づよい言葉をもらう。当人にとっては大丈夫じゃないんだろうけど……
1640
歩いてトイレ(小)へ。ゆっくりだけど往復できた。
1830
食事が来る。その前にトイレ、と言って歩く。
夜はしびんを持ってきてもらうことに。
さつま汁(汁のみ)、ほうれん草としめじ、えび玉ともにちょっぴり、キャベツの塩もみ?はさっぱりしててわりと食べたかも。おかゆはまったく食べず。
とにかく頭と腰がイタイらしい。
(以降、本人メモ)
2200
トイレ(小) つきそい
2330
トイレ(小) つきそいなし
げんき?