クリスマスにやってきた

脳に腫瘍が見つかった。
それってどういうことなんだ?
……というのが良く分からないまま、神経内科の診察から2日。
つまりクリスマス・イブなんです。

こんな日でも、病院は大盛況。とはいえ、脳神経外科に来る人っていうのはやっぱりそんなに多くなくて、何時間も待たされるということはなかった。

むしろ「脳神経外科」とかいう言葉のイメージからすると、外来の診察室はあんまりにもあっけない雰囲気。でっかい機械が置いてある訳でもないし、お医者さんもフツーに白衣を着ている。なんだか拍子抜けな感じもしなくもない。

けれど、そこで話される内容はというと、やっぱりなかなかに深刻なものなのだ。

いよいよ、専門の先生に説明を聞いてみるよ!


20101224

脳神経外科。診察を担当した医師は話し方に少し落ち着きが無く、なんだかえーっと、こういう方が、つまり、皆様の脳みそをこう、つんつくつんとしなさるんで? ……と若干とまどったのが正直なところだったんだけど、脳の状況を図を描いて説明するときの几帳面さ(絵と文字は下手だが、几帳面に描いてはいる)になるほどなあ、などと思う。

で、わたくしの脳腫瘍は、おそらく良性だという(部位的に悪性のものはできにくい/ガンの転移などでなければ)。 医者の説明を聞いて安心したらしく、2日前は動揺しまくっていたツマさんの表情も明るくなる。よかった。

手術を受けることはもうほぼ自動的にケテーイとなり、それに向けた検査としてCTを受け(CTの部屋はMRIのところよりも宇宙船ぽい。未来ぽい。壁とかが。)、耳鼻科の予約を入れ、こちらは29日の朝から検査/診察することに。

夕方、打合せが終わってから日暮里駅そばのビルでMRI、造影剤入りで。撮影前の診察はビミョーな間と空気の中で、状況を確認、着替えることも無く、ベルトだけ外して、服などはそのままで機械に入る。最初は薬ナシ(また一瞬眠ってしまった……相当うるさいと思うんだけども。何故だろか?)、15分くらい?たってから一時停止、左腕の血管から造影剤を注入。「気持ち悪かったり、しびれたりしたら呼んでくださいね」。当初は何ともなかったが、機械の中に戻ってすぐ、口の中に酸っぱい感じ……「この状況で戻したらまずいなあ(動けない・顔の向きを変えられない)」と思いながら、連絡用のチューブを握り直す(ヤバくなったら、これをぎゅむーと握ると助けてくれるらしい)。結局何ともなかったが、その後も何となく違和感があるような気がしないでも無い。
会計時、画像をCDに焼いてもらう(2100円だそうです)申し込みをして、来週受け取りの予定。

帰宅してからシェパーズパイとミルクレープをつくって、クリスマス的な。

20101225

ツマさんから、すばらしいクリスマスプレゼント。
肉を焼き、うどんを茹で、ロールケーキを焼く。クリスマス的な。 ?。

20101229

9時に病院に着き、耳鼻科で診察・検査。聴覚、鼓膜(聴覚神経)、眼球の動き(? 真っ暗な状況で横になり、起き上がったりしてめまいが無いかとかそういうの)。その後脳外科で診察を受け、MRIの結果を確認し、入院・手術の日取りを決める。
入院前の検査ということで、血液検査(試験管5〜6本抜かれる)、心電図、レントゲン(頭部正面、頭部右向き、胸部)。病院内検査ラリー。入院は来年1月24日、翌25日に手術。何も無ければ一週間程度、問題があればその後もいくらか。
「予算的には、200万くらいかなあ、その3割(負担)だから……60万くらい?」といわれ、うわーって。「まあでも(高額療養費の扱いで)戻ってくるからね」とは言うものの……。クレジットカードのポイントはたくさんたまりそうで良いような気もするけど、それほど余裕がある訳でもないので、先に高額医療費の手続きをしておく必要がありそう。年明け早々に区役所にいくことにする。
いやあしかし、こうなってみると、やっぱり保険には入っておくものだね……。

20101230

大根を煮ながら家計簿つけて、来年はライフプラン/マネープランを意識しながら……とか思いつつ(笑)、エクセルいじってたら泣けてきた。何年後に、結婚○周年、とか、こどもが何歳で学校に上がって、とか書き込んでたら、うわー、すげえ、すげえ、と思う。
こういう日々が続いて、重なってくのはこれまで以上にすごい。いままでよりも、ずっとすごい。なにやらはらはらはら、と涙が出てきて、どうしようもない。ツマさんは布団に入って、ケイタイでテレビを見て笑っている。ネコさんはホットカーペットで伸びて寝ている。
いやーーーー、なんかさあ、恋、とかもすごかったけど(あはははは)、いままでのまいにちもすごかったんだーと思うけど、ああ、改めて人生は感動的なんだと感じます。

さあ、新しい一年がやってくる!